色鉛筆の12色で短歌を詠んでみました。
多作の練習です。とにかく勢いで。 白い壁しろい空間白い風未完のままの推理小説 (しろ) 限りなく黒に近づき青でいる外灯一本照らす月光 (くろ) 埋め尽くす黄色の中に立つきみの赤い長靴片方だけの (きいろ) ざらざらと月の手ざわりさよならの橙色をそっと手渡す (だいだい) きみどりの眠りのなかに黒い蝶羽化などせずに漂う思想 (きみどり) いっせいにもえたつみどりにんげんのことばはすべてわすれてしまう (みどり) 赤い血の流れるからだプールへと皮膚いちまいをみずいろにする (みずいろ) むらさきの輪郭いつも眼裏におとうさんとは呼べない誰か (むらさき) ももいろの象とかありもしないもの描きつづけるわたしのために (ももいろ) これからも赤く塗らないくちびるをすこしだけ切る血を確かめる (あか) 生まれ落ちちゃいろにそまるいつの日かかがやくしろい骨になるため (ちゃいろ) 青色を消費しつづけ青い花一輪さえも幻のまま (あお)
by nnote
| 2009-07-26 14:01
| 日日雑記
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