2009年 06月 02日 ( 2 )

名も無い。

「名も無い」というひとの
手づくりの歌集が手元にあり、
ときどき読んでいる。

書けなくなっても、書かなくなっても、
容れものを持っている、わたしたちはしあわせだ。

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芽吹くこと虹兆すこと揺れることみそひともじの容れもの残り
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by nnote | 2009-06-02 21:37 | 日日雑記

幻の薔薇。

今朝の薔薇は、再びピエール・ド・ロンサール。
格子に挟まっていて可愛そうだけれど、
きれいに咲いていたので。
うちの薔薇ものこり数種類。
小さな庭を埋め尽くしている。

今読んでいる『中井英夫全集・黒衣の短歌史』に、
あ、いいなと思う文章があったので、
メモとして残す。(二十代の声なき歌に)

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生まれた時からの日蝕。見えない海を眺めている遠い眸。
廃園を幻の薔薇で埋める密かな魔法。
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雑草に埋もれ、海風に吹かれているのっぺらぼうの石の墓。
それひとつさえあれば、百万人の二十代は快い眠りにつくであろう。

ただ、わたしらのものではない、
-海の向こうの落日。

『黒衣の短歌史・はじめに』

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二十代ではないけれど、
短歌を詠むというのも、
薔薇で埋めるというのも、
「此処に」なんだなあ。と思った。

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by nnote | 2009-06-02 06:06 | 日日雑記